ニデック再生不透明=巨額損失、極まる混乱



ニデックが30日公表した2026年3月期連結決算は、不正会計に伴う損失額が見込みを大きく上回る6000億円超に上った。ただ、財務内容について監査法人は監査意見を「不表明」とし、岸田光哉前社長の辞任理由も判然としないまま。同社の混乱ぶりは極まっており、再生の行方は不透明感を増している。

不正の影響で公表が大幅にずれ込んだ26年3月期決算。4月時点で2500億円規模と見込んでいた減損損失は6320億円に膨らんだ。監査法人が同期の連結財務諸表について、「十分かつ適切な監査証拠を入手することができなかった」として意見を表明しなかったことも明らかになった。「意見不表明」は2期連続となる。

同社はこの日、記者会見を開かなかった。前日の29日に突然辞任した岸田氏について、「財務報告に関し必ずしも適切とは言いかねる言動もあった」とコメントしていたが、それ以上の説明もなかった。

同社は東証から「特別注意銘柄」に指定されており、その解除に向けた内部管理体制確認書の提出期限が10月末に迫っている。同社は財務基盤強化に向け、電子部品子会社の売却を検討しているが、ガバナンス(企業統治)体制の構築などが不十分と判断されれば、上場廃止の可能性も現実味を帯びる。

岸田氏の後任として、専務執行役員の戒田理夫氏に白羽の矢が立った。戒田氏は10月1日に記者会見する予定だが、抜本的な立て直しに向け、難しいかじ取りを迫られるのは必至だ。

〔写真説明〕ニデックの看板

2026年10月01日 07時12分


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