【ワシントン時事】米労働省が5日発表した7月の雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比52万8000人増と、市場予想(25万人増)を大きく上回った。伸びは前月(39万8000人増、改定)から加速し、雇用情勢の強さが改めて示された。連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ継続を後押しする内容となった。
失業率は3.5%と、前月から0.1ポイント改善。非農業部門の総就業者数(1億5250万人)と失業率はともに、新型コロナウイルス危機直前の2020年2月の水準を回復した。
業種別の就業者数は、コロナの打撃を強く受けた娯楽・接客業が前月比9万6000人増。一方、半導体不足で減産を余儀なくされている自動車・部品は2200人減とマイナスに落ち込んだ。
2022年08月05日 23時19分
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