
【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相が、裁判中の自身の汚職疑惑について、ヘルツォグ大統領に恩赦を求めた。大統領府が30日、発表した。大統領府は声明で「(社会に)重大な影響を与える異例の要請だ。真摯(しんし)に検討する」と表明した。
ネタニヤフ氏は30日にビデオ演説を公開し、裁判継続は「(国民の)分断をあおり、亀裂を深める」と主張。安全保障と外交という「国家の利益」を考慮し恩赦を求めたと説明した。
ネタニヤフ氏は2019年に収賄と詐欺、背任の罪で起訴された。それ以降、権力への執着を強めたとも指摘される。23年10月のパレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの衝突開始以降は、情勢悪化や外交を理由に裁判を何度も延期。ガザでの戦闘長期化の背景には、裁判日程を引き延ばし、政治生命を延命させる意図もあると批判が上がった。
〔写真説明〕イスラエルのネタニヤフ首相=10日、エルサレム(EPA時事)
2025年11月30日 21時34分