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気骨の判事、役割は儀礼的=米大統領弾劾裁判長のロバーツ連邦最高裁長官



【ワシントン時事】トランプ米大統領の弾劾裁判では、憲法の規定に沿ってジョン・ロバーツ連邦最高裁長官(64)が裁判長を務める。司法の独立を重んじ、トランプ氏による「介入」に警告を発したこともある気骨の人物。ただ、弾劾裁判の進め方は上院の多数派を占める共和党主導で決まるため、裁判長の役割は儀礼的なものにとどまりそうだ。

ロバーツ氏は2005年、共和党のブッシュ(子)大統領に指名され最高裁長官に就任した。人工妊娠中絶や銃規制などで保守派の立場を取る一方、国勢調査の調査項目に国籍を加えることの是非が争われた裁判では、これを認めないとするリベラル派の判事に同調している。

18年11月には、政府の難民政策に差し止め命令を出した連邦地裁判事を「オバマ(前大統領)判事」とやゆしたトランプ氏に対し、「オバマ判事もトランプ判事もいない」と反論する異例の声明を発表。「独立した司法は、われわれすべてが感謝すべきものだ」として、トランプ氏に苦言を呈した。

だが、弾劾裁判では通常の裁判と異なり、裁判長の権限は限定的だ。与野党が対立する証人尋問の是非などで、ロバーツ氏が野党寄りの判断を下しても共和党が反対すれば覆される。

トランプ氏罷免への賛否が与野党で鮮明に分かれる中、弾劾裁判の結論が「独立した司法」の理念に反して党派性を帯びるのは避けられない。コロンビア大のボビット教授(法学)はニューヨーク・タイムズ紙に、弾劾裁判でロバーツ氏が「重労働ではないが、極めて不快な役割を担わされる」と予想している。

〔写真説明〕握手を交わすトランプ米大統領(左)とロバーツ最高裁長官=2017年2月、ワシントン(AFP時事)

2020年01月21日 14時14分


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