
【ハノイ時事】高市早苗首相は2日(日本時間同日)、ベトナムのレ・ミン・フン首相とハノイの首相府で会談し、経済安全保障分野の協力を日越関係の柱に加えることで合意した。緊張の続く中東情勢を踏まえ、日本が官民でベトナムの原油調達を支援する方向で一致。レアアース(希土類)を含む重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強化を目指して連携していく方針を打ち出した。
原油調達の支援対象はベトナム北中部にあるニソン製油所。アジア各国に対し、総額100億ドル(約1.6兆円)規模の金融支援を行う枠組み「パワー・アジア」の第1弾の案件となる。
会談は約50分行われた。その後の共同記者発表で高市首相は「日本、ベトナム、インド太平洋地域を共に強く豊かにしていく協力を確認した」と強調。フン首相は経済安保分野の共同歩調に期待を示した。
両首相は経済安保の「優先協力事項リスト」をまとめ、(1)宇宙や情報通信など科学技術(2)半導体の研究・開発(3)人工知能(AI)の活用(4)エネルギー・重要鉱物の確保(5)農業・食料安保―の各分野の連携を確認。経済の自律性と強靱(きょうじん)性を高める方向を共有した。
デジタル化や防災、水利に関する具体的な協力事項を定めた文書も交わした。
〔写真説明〕ベトナムのレ・ミン・フン首相(右)と握手する高市早苗首相=2日、ハノイ(AFP時事)
〔写真説明〕トー・ラム共産党書記長兼国家主席(右)と握手する高市早苗首相=2日、ハノイ(EPA時事)
〔写真説明〕トー・ラム共産党書記長兼国家主席(右)と会談する高市早苗首相=2日、ハノイ(AFP時事)
〔写真説明〕共同記者発表に臨むベトナムのレ・ミン・フン首相(右)と高市早苗首相=2日、ハノイ(AFP時事)
〔写真説明〕歓迎式典に臨む高市早苗首相とベトナムのレ・ミン・フン首相(左)=2日、ハノイ(AFP時事)
〔写真説明〕ベトナムへの出発を前に記者団の取材に応じる高市早苗首相=1日午後、首相公邸
2026年05月04日 08時12分