南極大陸付近のキングジョージ島に生息するヒゲペンギンの親は、卵やひなを天敵のミナミオオトウゾクカモメなどから守るため、睡眠が非常に細切れで、ごく短い居眠りを繰り返していることが分かった。1日の睡眠は合計すると11時間以上になるが、1回当たり平均4秒程度という。
フランスのリヨン神経科学研究センターや韓国極地研究所などの国際研究チームが14羽を調査した結果で、1日付の米科学誌サイエンスに発表した。
鳥類は脳の左右半分ずつ、交互に眠ることができ、人などの哺乳類とは睡眠の様式が異なる。しかし、動物にとって睡眠がなぜ必要か、どのように充足するかの基本的な仕組みを解明する手掛かりになると期待される。
〔写真説明〕南極大陸付近に生息するヒゲペンギンの親子。親の睡眠は非常に細切れだと分かった(韓国極地研究所提供)
2023年12月01日 04時04分