量子科学技術研究開発機構の那珂研究所(茨城県那珂市)で1日午後、大型核融合実験装置「JT―60SA」の運転開始記念式典が開かれた。日本と欧州が共同で2013年に組み立てを始め、今年10月23日に初めて高温のプラズマを発生させた。この装置は日米欧やロシアなどがフランス南部に建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)を補完する役割がある。
盛山正仁文部科学相と高市早苗科学技術担当相、欧州連合(EU)欧州委員会のカドリ・シムソン委員(エネルギー担当)が中央制御室に用意されたボタンを押すと、ヘリウムガスから約800万度の高温プラズマが10秒間発生。集まった研究者や技術者らから拍手が起きた。
〔写真説明〕大型核融合実験装置「JT―60SA」=4月、茨城県那珂市の量子科学技術研究開発機構・那珂研究所
〔写真説明〕大型核融合実験装置「JT―60SA」の運転開始記念式典でボタンを押す(左から)欧州委員会のシムソン委員、盛山正仁文部科学相と高市早苗科学技術担当相=1日午後、茨城県那珂市の量子科学技術研究開発機構・那珂研究所
2023年12月01日 20時32分