
原発再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査では、2020年にも日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)で、地質データの書き換えが発覚、2年以上にわたり審査が中断した事例があった。
敦賀2号機では、敷地内のボーリング調査で得られた地質の情報を記した「柱状図」の記述が、説明がないまま書き換えられていた。原電側は、その後に判明した詳細な観察結果を記したもので、意図的な改ざんではないと釈明。規制委側も「資料作成プロセスの不備が根本原因」として、22年に審査が再開された。
ただ、規制委は24年11月、敷地内の断層について「活断層であることを否定できない」として、事実上の審査不合格に。再稼働の見通しが立たない状況が続いている。
今回の浜岡原発(静岡県)も、南海トラフ巨大地震などの想定震源域にあり、14~15年に申請した審査は難航。想定津波高さが複数回引き上げられ、中部電力は防波壁のかさ上げなどの対応に追われていた。
5日の記者会見では、報道陣から審査の難航が「過小評価」につながったのではとの質問が報道陣から出たが、林欣吾社長は「どういう意図で行われたかは判明していない」と述べるにとどめた。
〔写真説明〕中部電力浜岡原発=2011年5月、静岡県御前崎市
2026年01月05日 20時20分