
広島市で2024年7月、顧客だった80代女性から現金を奪い、住宅に放火して殺害しようとしたとして、強盗殺人未遂などの罪に問われた野村証券元社員、梶原優星被告(30)=懲戒解雇=の裁判員裁判の公判が19日、広島地裁(角谷比呂美裁判長)であり、検察側は懲役20年を求刑した。判決は3月3日。
検察側は論告で、被告が女性に睡眠作用のある薬物を服用させ、昏睡(こんすい)状態に陥れたと指摘。女性がベッドに横たわる部屋で、押し入れにあった現金を奪い、押し入れの中に放火して殺害しようとした悪質な犯行だとした。
弁護側は最終弁論で、現金を盗んだことは認める一方、薬物を飲ませたのは昏睡させる目的ではなかったと主張。放火については証拠隠滅工作で、殺意はなかったと反論した。
最終意見陳述で被告は、「私の愚かな行為により多大な迷惑と苦痛を与えた。誠に申し訳ありませんでした」と陳謝。その上で「(女性を)殺そうと思ったことはありません」と述べた。
〔写真説明〕広島地裁=広島市中区
2026年02月19日 13時06分