弁護側、再び無罪主張=介護施設殺害、2人目審理始まる―水戸地裁



茨城県古河市の介護老人保健施設で2020年、入所者2人の体内に空気を注入し殺害したとして、殺人罪などに問われた元職員赤間恵美被告(40)の裁判員裁判の公判が12日、水戸地裁(山崎威裁判長)であった。この日から2人目の死亡者、吉田節次さん=当時(76)=に関する審理が始まり、検察側、弁護側双方の冒頭陳述が行われた。

検察側は、司法解剖の結果などから、吉田さんの体内に外部から空気が入ったことが確認できたとした上で、死亡前の吉田さんの容体に問題もなかったと主張した。

また、職員仮眠室で見つかったシリンジ(注射器の筒)の付着物から被告のDNA型が検出されたと指摘。吉田さんの容体が急変する前、「被告が吉田さんのそばでシリンジを動かしていた」との目撃証言があるとも訴えた。

一方、弁護側は「高齢の入所者が亡くなった出来事で、殺人事件ではない」と反論。吉田さんには持病があり、「体は徐々に弱っていた」とし、被告がシリンジに触れたのは、点滴の異常に気付いたからだと主張した。

公判は、死亡した入所者について順番に審理。被告はいずれの事件でも無罪を主張している。

〔写真説明〕水戸地裁=水戸市

2026年03月12日 15時06分


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