IEA、過去最大の石油4億バレル放出=G7首脳歓迎、安全航行へ護衛検討



【ワシントン、ベルリン時事】日米欧など主要な石油消費国が加盟する国際エネルギー機関(IEA)は11日、過去最大となる計4億バレルの備蓄の協調放出を実施することで全32カ国が一致したと発表した。各国の状況に応じ、適切な期間に実施するという。急騰する油価引き下げを狙う。

先進7カ国(G7)は11日、オンライン形式で首脳会議を実施。高市早苗首相はX(旧ツイッター)で、エネルギー需給の安定に向け、G7各国が協調していく重要性を確認したと明らかにした。

日本は2割に当たる約8000万バレルを放出。米国は来週から、1億7200万バレルを放出する。ドイツや英国なども足並みをそろえた。

協調放出は、ロシアのウクライナ侵攻後の2022年3、4月以来、約4年ぶり。今回で6度目となり、過去最大だった22年の2倍超となる。IEAは、一部の国は追加の措置も講じる予定としている。ビロル事務局長は「われわれが直面している原油市場の課題は前例のない規模だ」と危機感を示した。

議長国フランスの声明によると、G7首脳は、IEA加盟国が過去最大規模の協調放出を決めたことを歓迎。声明は「市場に明確なメッセージを送ることを意図した相当な量だ」と強調した。またG7首脳は、中東地域で船舶への攻撃が続く中、海上輸送の安全確保で連携し、船舶の護衛の可能性を検討することで一致した。

【時事通信社】 〔写真説明〕11日、パリで、オンラインでの先進7カ国(G7)首脳会議に参加する議長国フランスのマクロン大統領(AFP時事) 〔写真説明〕11日、首相公邸で、先進7カ国(G7)首脳会議に出席する高市早苗首相(内閣広報室提供)

2026年03月12日 08時38分


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