原爆死没者の遺骨返還=髪のDNA型鑑定で特定―広島市



広島市は22日、遺髪のDNA型鑑定で身元を特定した、平和記念公園(中区)の原爆供養塔に安置されている死没者の遺骨1柱を遺族に引き渡した。遺骨が遺族に返還されるのは2023年5月以来約3年ぶり。

返還されたのは、13歳で被爆死した梶山初枝さんの遺骨。納骨名簿には存命の初枝さんの妹と似通った名前が記載され、おいの梶山修治さん(60)=広島県府中町=が昨年5月、「伯母ではないか」と市に問い合わせた。市は、骨つぼに一緒に納められていた遺髪のDNA型鑑定を神奈川歯科大に依頼。同12月、身元を特定したと発表した。

遺骨の引き渡し後、修治さんは「きょうから家族と共に過ごす(伯母の)姿を想像すると、言葉に尽くせない思いが込み上げてくる」と語った。

市は遺髪鑑定で身元が特定されたことを受け、供養塔に眠る約7万柱のうち、名前は判明したものの遺族が見つかっていない813柱の骨つぼの総点検を実施し、52柱に遺髪が残っていることを確認した。市は遺族から要望があれば、今後も遺髪の鑑定を行う方針。

〔写真説明〕遺族ら(左)に引き渡される梶山初枝さんの遺骨=22日午前、広島市中区 〔写真説明〕遺骨引き渡し後、あいさつする梶山修治さん=22日午前、広島市中区

2026年03月22日 14時33分


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