
NPO法人「日本重症患者ジェット機搬送ネットワーク(JCCN)」(大阪府吹田市)は30日、小児の重症患者を医療機関へ空路で搬送する「ドクタージェット」事業継続に向け、クラウドファンディング(CF)による資金募集を開始した。目標額は2億円。これまで寄付などで運営してきたが資金が枯渇しており、確保できなければ運航継続が難しくなるという。
ドクタージェットは医師や看護師が同乗し、機内で人工呼吸などの集中治療を行いながら、小児集中治療室(PICU)を備えた医療機関などへ搬送する航空機。ドクターヘリより長距離搬送が可能で、専門医療へのアクセスが難しい地域の患者の救命手段として期待されている。
同法人は2024年4月に運航を開始し、これまで計23人(うち小児21人)を搬送。生まれつき気道が狭く呼吸が難しくなる病気などでは、出生後に状態が悪化したり、地方では受け入れ可能な医療機関が限られたりする。そのため、迅速に移送することで救命につなげてきたという。
一方、国への支援を求めているが、公的支援は整備されておらず、運営はCFや寄付に依存している。心臓血管外科医でJCCNの福島教偉理事長は東京都内で開いた記者会見で、「助けないといけない子どもがたくさんいる。支援をいただきたい」と話した。
〔写真説明〕「ドクタージェット」事業継続に向け、支援を呼び掛ける日本重症患者ジェット機搬送ネットワークの福島教偉理事長=30日午後、東京都港区
2026年03月30日 18時08分