
1994年12月、沖縄県の大東諸島上空を飛行中のフィリピン航空機内で爆発が起き、日本人1人が死亡するなどした事件で、沖縄県警は25日、航空危険行為処罰法違反容疑で、イラク国籍で国際テロ組織アルカイダの幹部だったラムジ・ユセフ容疑者(57)を書類送検した。同容疑者は米国で終身刑を受けて収監中のため、捜査は事実上、終結する。
送検容疑は94年12月11日午前11時半ごろ、マニラ発成田行きのフィリピン航空機(乗客乗員293人)の内部で爆発物を爆破させ、日本人の会社員男性=当時(24)=を死亡させた疑い。事件では、ほかに10人が負傷した。
県警によると、乗客らへの事情聴取や機体の捜査、フィリピン、米国の両捜査当局と情報交換するなどした結果、このほど容疑者として特定したという。
フィリピン警察当局も95年2月、同容疑者を首謀者と断定していた。
同容疑者は93年2月に起きたニューヨークの世界貿易センタービル爆破事件で米連邦捜査局(FBI)から指名手配され、95年2月にパキスタンで逮捕された。米国に移送され、同事件の主犯格として、米連邦裁判所で終身刑を受けた。
95年1月にフィリピンを訪問するローマ教皇(ヨハネ・パウロ2世)の暗殺や、アジアで米国旅客機12機の爆破を狙う「ボジンカ計画」を立案したとされ、フィリピン航空機爆破はその予行演習だったとみられている。
【時事通信社】
〔写真説明〕爆発が起きたフィリピン航空の機内=1994年12月
2026年03月25日 19時57分