遺族ら冥福祈る=2度の震度7、益城町で追悼式―町主催は5年ぶり・熊本地震10年



2016年4月の熊本地震で、2度の震度7の揺れに襲われた熊本県益城町で12日、町主催の追悼式が5年ぶりに開かれた。14日の前震と16日の本震から間もなく10年。遺族ら計184人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。

式典では、参列者全員が1分間黙とう。同町の西村博則町長は「災害はいつ、どこで起きるか分からない。再び深い悲しみが訪れないよう、災害に強いまちづくりを進めなければならない」とあいさつした。木村敬知事は「安心して暮らせる地域として復興がさらに進むよう、引き続き力強く支えていく」と強調した。

本震で母=当時(84)=を亡くした松野良子さん(69)が遺族を代表し、「熊本地震を決して風化させないように、後世に伝えていかなくてはならない。伝承こそが私たちに課せられた大切な役目だ」と訴えた。その後、遺族や町関係者らが白い花を祭壇に手向け、静かに祈りをささげた。

式典後、取材に応じた久保征明さん(83)は、災害関連死で妻の益子さん=当時(72)=を失った。「ちょうど10年。一つの区切りかな」との思いから参列したといい、「町が復興しているのを見るとうれしい」と話した。

〔写真説明〕熊本地震で、5年ぶりに開催された町主催の追悼式で黙とうする遺族ら=12日午前、熊本県益城町 〔写真説明〕5年ぶりに開催された町主催の追悼式で、追悼の言葉を述べる遺族代表の松野良子さん=12日午前、熊本県益城町 〔写真説明〕5年ぶりに開催された町主催の追悼式で、献花する遺族ら=12日午前、熊本県益城町

2026年04月12日 18時22分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース