再発リスクが高いタイプのぼうこうがん(ステージ1相当)について、国立がん研究センターや富山大などの研究グループは28日、切除後に再発予防のための追加治療を行わなくても、5年生存率は差がなかったとする研究結果を発表した。追加治療に伴う通院負担などが課題となっており、何もしない経過観察が新たな選択肢となる可能性がある。
研究対象は、がんが粘膜下まで広がる「T1ぼうこうがん」。一般的には、内視鏡手術で腫瘍を切除した後、再発予防のため結核予防ワクチン(BCG)をぼうこう内に注入している。
北村寛・富山大教授らの研究グループは2011年9月~18年7月、腫瘍切除後にがん組織が確認されなかった患者を対象に(1)BCGを週1回、計8回注入した133人と(2)追加治療をしなかった130人を比較した。その結果、5年経過時点での生存率は(1)が81.8%、(2)が86.5%だった。排尿痛や血尿といった術後の副作用についても、(2)の方がやや少ない傾向が確認された。
2026年04月28日 21時21分
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