JR駅無人化、差別に当たらず=「駅員維持は過重負担」―障害者、控訴の方針・大分地裁



鉄道駅の無人化により移動の自由を侵害されたとして、大分県内の障害者6人がJR九州(福岡市)に計66万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が23日、大分地裁であった。冨田美奈裁判長は「不当な差別的取り扱いがあるとは認められない」として原告側の請求をいずれも棄却した。原告側は近く控訴する方針。

駅の無人化が障害者に対する差別に当たるかが問われた初の訴訟で、JRの対応が憲法14条の平等原則に反するかなどが主な争点だった。

冨田裁判長は、無人化により障害者は利用前の連絡が必要となっており、健常者と「差異が生じている」と指摘。しかし、人口減少などの状況を踏まえると「経営判断が不合理とまでは言えず、やむを得ない」と判断した。

駅員配置の維持については、JR側に「過重な負担を負わせるものだと言わざるを得ない」とも述べた。

国土交通省によると、2022年度末時点で全国9390駅のうち、駅員が終日いない無人駅は50.9%で半数を超えた。国交省は障害者団体や鉄道事業者と意見交換を重ね、無人駅の安全対策をまとめたガイドラインを同年に策定。障害者のニーズに基づきハード・ソフト両面から環境整備を行うよう求めている。

JR九州の話

引き続き交通ネットワークの維持に努める。

【時事通信社】 〔写真説明〕JR九州の駅無人化を巡る訴訟の判決を前に、大分地裁に向かう原告の釘宮好美さん(手前右端)と盲導犬チェロら=23日午後、大分市

2026年04月23日 18時35分


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