部活の地域展開、8割が「負担」=困窮世帯、部費や送迎増加―NPO調査



中学校の部活動を地域クラブに移行する「地域展開」について、困窮家庭の8割が部費や送迎の増加などから負担と感じていることが、支援団体の認定NPO法人キッズドア(東京)の調査で分かった。担当者は公的支援の必要性を訴えている。

調査は昨年10~11月の一定期間、支援世帯を対象にオンラインで実施。回答は小中学生がいる1392世帯から得られ、ひとり親家庭が9割を占めた。

部活動をする中学生がいたのは524世帯で、その中の55%がユニホーム代や大会参加費を含む部活動費の家計支出を「とても負担」と回答。「まあ負担である」を合わせると83%に上った。部活動の加入状況を世帯所得別に見ると、低所得ほど部活動をしていない割合が高かった。

地域展開が行われていると答えた97世帯のうち、80%が負担が増したと回答。困りごととして活動場所への送迎、高い部費や交通費、見守りといった運営への関わりなどが挙がった。

全体の1392世帯に地域展開の賛否を聞くと、賛成48%、反対51%とほぼ同数だった。一方で、自由記述欄には「貯金を切り崩して費用を捻出している」「負担が増えれば部活動を諦めさせないといけない」など、地域展開を巡る悲痛な声も寄せられた。

同法人の渡辺由美子理事長は「金銭的な負担だけでなく、送迎など保護者の時間的な負担に対しても配慮が必要だ」と指摘。「恒常的な公的支援制度を創設し、子どもたちの貴重な教育の場を守ってほしい」と話した。

〔写真説明〕調査結果を説明する認定NPO法人キッズドアの渡辺由美子理事長=15日、東京都千代田区

2026年05月29日 14時54分


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