
広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)は30日、結成70年の定期総会を広島市内で開き、箕牧智之理事長(84)の退任などを決定した。後任の理事長には、副理事長で広島平和記念資料館(原爆資料館)元館長の原田浩さん(86)が就く。箕牧さんは顧問に退くが、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表委員は続ける。
箕牧さんは「体調が悪いので交代させてもらう。多くの方との出会いは私の人生にとってよかった」とあいさつ。総会後、記者団の取材に「安心している。やりきったという気持ちはないが、健康第一だ」と語った。
箕牧さんは3歳の時に広島で入市被爆した。2021年に坪井直さんの死去を受け後任の理事長に就任。24年12月に日本被団協がノーベル平和賞を受賞した際は、ノルウェーの首都オスロで開かれた授賞式で登壇した。
原田さんは、6歳の時に爆心地から約2キロの広島駅で被爆。広島市職員として平和行政を担い、資料館長在任中(1993~97年)は被爆50年事業などに携わった。全国の被爆者の平均年齢が86歳を超える中、「私の後は被爆者が理事長に就くのは非常に難しい。次の世代へのバトンタッチもしていかないといけない」と話した。
〔写真説明〕広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)の理事長を退任し、花束を受け取る箕牧智之さん(右)。左は新理事長の原田浩さん=30日午後、広島市中区
2026年05月30日 15時30分