元職員の女に無期懲役求刑=介護施設2人殺害―水戸地裁



茨城県古河市の介護老人保健施設「けやきの舎(いえ)」で2020年、入所者2人の体内に空気を注入し殺害したとして殺人罪などに問われた元職員赤間恵美被告(40)の裁判員裁判の公判が18日、水戸地裁(山崎威裁判長)であり、検察側は無期懲役を求刑した。弁護側も最終弁論を行い、結審した。判決は7月7日。

検察側は論告で、要介護者の中から殺害しやすい相手をほぼ無作為に選んでおり、「理不尽で、ある意味無差別的な殺人」と指摘。「看護師としての知識を悪用し、完全犯罪を狙った大胆かつ狡猾(こうかつ)な犯行だ」と非難した。動機は具体的に見当たらないとしつつ、「ストレスが起因となって殺人の衝動につながったと考えられる」と述べた。

弁護側は最終弁論で、仮に有罪だとしても動機が証明されておらず、被告に不利に評価することは許されないと訴えた。赤間被告は昨年12月の初公判で、2件の殺人について無罪を主張している。

公判では死亡した鈴木喜作さん=当時(84)=と吉田節次さん=同(76)=への殺人罪と、食品を万引きした窃盗罪がそれぞれ審理され、この日に一括して求刑が行われた。

起訴状などによると、赤間被告は同施設で働いていた20年5月、鈴木さんの点滴チューブに空気を注入し、空気塞栓症による急性循環不全で死亡させ、同年7月には吉田さんを同様の手口で殺害したとされる。

〔写真説明〕水戸地裁=水戸市

2026年06月18日 16時53分


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