
被爆者唯一の全国組織である日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は10日、結成70年を迎えた。核兵器廃絶を訴え、2024年にはノーベル平和賞を受賞。結成地の長崎市で記者会見を開き、「核兵器も戦争もない社会を」と呼び掛けた。
会見は爆心地近くであり、役員ら計7人が出席。関東地方の田中熙巳代表委員(94)は大学時代、結成に立ち会った様子を振り返り「全国の被爆者が力強く運動を始めた。核兵器は世界にあってはならないというのが被爆者の願いだ」と語った。「被爆者はいなくなる。核を地球上からなくすため、運動を引き継いでほしい」と訴えた。
長崎の田中重光代表委員(85)は「戦争は絶対してはならないと広げていく」と強調。児玉三智子事務局次長(88)も「命ある限り証言を、継承を、続けていきたい」と力を込めた。
浜住治郎事務局長(80)が声明を公表し、「『核兵器も戦争もない人間社会』を築くのは、世界の一人ひとり。残された命の限り訴え続けます。共に闘ってまいりましょう」と呼び掛けた。
〔写真説明〕結成70年を迎え、記者会見する日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳代表委員(中央)ら=10日午前、長崎市
〔写真説明〕長崎市主催の平和祈念式典に参列する日本被団協の田中熙巳代表委員(右手前)ら役員=9日午前、同市の平和公園
2026年08月10日 18時08分