核廃絶や平和、一日も早く=「人間の鎖」や灯籠流し―長崎



原爆投下から81年を迎えた9日、長崎市松山町の爆心地公園や周辺では、犠牲者の冥福を祈る人々の姿が見られた。一人ひとりが一日も早い核兵器廃絶を願い、平和な世界の実現を求めた。

早朝、核兵器廃絶を目指して署名活動に取り組む高校生平和大使らによる集会が開かれた。約100人が原爆落下中心地碑の周りで手を取り合って「人間の鎖」をつくり、核兵器のない世界の実現を願った。

参加者を代表し、高校3年中山実央梨さん(17)が「二度と戦争が起こってほしくないという切実な思いをしっかりと受け止め、次へ語りつないでいく責任がある」と宣言した。

集会に参加した被爆4世の高校2年中尾絢音さん(16)は「81年前の惨禍を二度と繰り返してはならないという発信をしていきたい」と語った。

祖母が爆心地から3.5キロで被爆し、現在平和教育を研究しているという大学院生の山西咲和さん(25)は「どうして戦争を学ぶのか、どうやったら平和をつくることができるのか考えられるような平和教育をつくっていきたい」と話した。

9日夜には、犠牲者を悼む「万灯流し」が行われた。市内の小中学生らが「愛と平和」などと側面に記したおよそ1000個の灯籠に明かりをともし、爆心地公園周辺の川沿いに設置したり、川に流したりした。

万灯流しに参加した被爆2世の本田美津子さん(58)は「子どもたちの未来のためにも、平和を守っていかないといけない。そんな願いを込めて灯籠を流した」と話していた。

【時事通信社】 〔写真説明〕原爆落下中心地碑を「人間の鎖」で囲み、平和な世界の実現を訴える高校生ら=9日午前、長崎市 〔写真説明〕爆心地付近を流れる川に浮かぶ「万灯流し」の灯籠を見る人たち=9日午後、長崎市

2026年08月09日 20時46分


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