日本被団協結成70年声明(要旨)



日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が結成70年に当たり公表した声明の要旨は次の通り。

日本被団協が長崎の地で結成されてから8月10日で70年を迎えた。あれから70年間、私たち被爆者は、世界中の誰にも自分たちと同じ経験をさせたくない、再び被爆者をつくらせてはならないと、体験を語り、核兵器の廃絶を訴え続けてきた。核兵器は人間と共存できない悪魔の兵器だと語り続けてきた。

世界は被爆者の声を聞き、核兵器禁止条約を採択・発効させ、私たちは「生きていて良かった」と喜びを分かち合った。2024年のノーベル平和賞受賞も大きな喜びで、運動が核の使用を押しとどめてきたことが授賞理由に挙げられた。

しかし今、世界は激動している。ロシア・ウクライナ戦争、米国とイスラエルによるイラン攻撃など終わりが見えない。大国の指導者たちの国際法をないがしろにした殺りく、核の威嚇は到底許されない。日本の現政権は、非核三原則や憲法を十分な議論もなく変えようとしている。

あの時、被爆者と呼ばれることもなく死んでいった人たちへの償いを含め、戦争被害への償いを国が認めること、核兵器禁止条約に日本が署名、批准することは、被爆国の責任であり、平和な世界への第一歩だ。

被爆者が願い続けてきた「核兵器も戦争もない人間社会」を築くのは、世界の市民一人ひとりだ。私たちは残された命の限り訴え続ける。共に闘おう。「人類の危機を救おう」と立ち上がった先人らの誓いと共に、未来への伝言とする。

2026年08月10日 14時44分

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