
関東南部は13日夕、暖かく湿った空気の流入や上空の寒気の影響で局地的に大雨となり、気象庁は午後7時半に千葉県の一部に警戒レベル5の大雨特別警報を発表した。同県では線状降水帯が断続的に発生し、記録的短時間大雨の速報も相次いで出された。同庁は低地の浸水や冠水、河川の増水、土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けた。
大雨特別警報が出たのは千葉県の19市町(追加分含む)で、千葉市、市原市、佐倉市、四街道市、八街市、印西市、白井市、市川市、船橋市、松戸市、習志野市、柏市、八千代市、我孫子市、鎌ケ谷市、東金市、茂原市、大網白里市、長柄町。午後9時55分には千葉市と市原市に土砂災害の特別警報も出された。
市川市消防局と県によると、午後6時55分ごろ、同市二俣で「冠水道路に男性が浮かんでいる」と119番があった。消防隊員らが駆け付けると60代とみられる男性が意識のない状態で発見され、その後、死亡が確認された。柏市消防局によると、道路が冠水し動けなくなった車両から出られなくなった70代の女性が心肺停止になった。総務省消防庁によると、市川市内で崖崩れが起きたが、けが人などはいないという。
政府は首相官邸危機管理センターに官邸連絡室を設置した。気象庁の細見卓也予報課長は記者会見し、千葉県には暖かく湿った空気が高気圧の縁を回るように南東から流れ込み、北からの風とぶつかって雨雲が停滞したと説明。「何らかの災害が既に発生している可能性が極めて高く、直ちに身の安全を確保してほしい」と話した。
交通にも影響し、JR総武線や京葉線などで運転見合わせが生じたほか、東京外環道や圏央道などの一部区間が通行止めとなった。
〔写真説明〕気象庁ウェブサイトに示された千葉県の線状降水帯発生領域(13日午後5時55分、赤い円内)
〔写真説明〕千葉県に発表された警戒レベル5の大雨特別警報について説明する気象庁の細見卓也予報課長=13日午後、東京都港区
〔写真説明〕大雨の影響で冠水した道路=13日午後、千葉県市川市
2026年08月13日 23時27分