
大掛かりな修理を終えたJR山口線の蒸気機関車(SL)「C57」が19日、報道陣に公開され、新山口―津和野間の約62.9キロを試運転した。細身で車輪が大きく、優美なシルエットから「貴婦人」の愛称で親しまれてきた。6年ぶりに、10月3日から営業運転を再開する。
JR西日本によると、車両は1937年製で、旧国鉄時代の79年に旧小郡(現新山口)―津和野間を結ぶ観光列車「SLやまぐち号」として運行を開始。民営化後も多くの乗客に利用されていた。
2020年10月、ピストンに不具合が生じ、営業運転中に立ち往生し、京都市内の車両基地で修理が続けられていた。SL部品メーカーは既になく、船舶用部品を手掛ける企業に特注。7月末にようやく修理が完了し、8月から試運転を重ねてきた。
運行再開は、JR各社が山口県と協力した大型観光企画「デスティネーションキャンペーン」に合わせた。JR西で整備を担当してきた車両管理係の原田進吾さんは「長い間お待ちいただいた。キャンペーンでは全国から足を運んでもらい、山口を盛り上げていきたい」と語った。
〔写真説明〕試運転する蒸気機関車(SL)「C57」=19日午後、山口市
〔写真説明〕修理を終え、試運転に臨む蒸気機関車(SL)「C57」=19日午前、山口市
2026年09月19日 16時50分