
2020年7月の熊本豪雨で線路などに大きな被害を受け、一部区間で運休が続いていた熊本県人吉市の第三セクターくま川鉄道が20日、約6年2カ月ぶりに全線で運行を再開した。地元住民からは「すごくうれしい」と喜ぶ声が聞かれた。
くま川鉄道は、沿線自治体と企業が共同出資した三セクが運営。利用客の約8割が地元の高校生で、人吉温泉(同市)―湯前(同県湯前町)の約25キロを結ぶ。20日には、復旧作業が続いていた人吉温泉―肥後西村(同県錦町)の約6キロで再開した。
20日は人吉温泉駅で記念式典が開かれ、木村敬知事があいさつ。木村氏は「くま川鉄道の復旧は人吉・球磨地域の再生と発展の象徴。(7月の)地震で被災された方々にも希望の光を与えるものだ」と述べた。
人吉温泉駅には、運行再開を見届けようと午前8時ごろから地元住民や鉄道ファンなど多くの人が集まった。再開を祝う記念特別列車は、県立球磨中央高の生徒が車内放送を担当し、午前9時50分に地元の小学生による「出発進行」の号令に合わせて発車した。
人吉市在住で出発の号令を担当した小学6年の大崎天翔さん(12)は「人吉のみんなに愛されていたので、再開してすごくうれしい。ずっと続けばいいなと思う」と笑顔。球磨村から来た浜本ひとみさん(71)は、めいが沿線に住んでいるといい、「汽笛の音を聞くことができて良かった。家族や親戚と、くま川鉄道で旅をしようと計画している」と話した。
〔写真説明〕人吉温泉駅のホームで、地元小学生の号令に合わせて出発するくま川鉄道の記念特別列車=20日午前、熊本県人吉市
〔写真説明〕くま川鉄道の全線運行再開を記念する式典であいさつする熊本県の木村敬知事とくまモン=20日午前、同県人吉市
〔写真説明〕2020年7月、豪雨で被害を受けたくま川鉄道の車両=熊本県人吉市
2026年09月20日 14時14分