カナダの詩人にノーベル文学賞=アン・カーソンさん



【ロンドン時事】スウェーデン・アカデミーは8日、今年のノーベル文学賞をカナダの詩人、アン・カーソンさん(76)に授与すると発表した。「古典的伝統との遊び心に満ちた対話を通して、現代文学に新たな形式を生んだ大胆で創意に富んだ作品群」が評価された。カナダからの受賞は2013年のアリス・マンロー以来、2人目となる。

カーソンさんは1950年、トロント生まれ。トロント大で古典を学び、博士号を取得。カナダや米国の大学で教える傍ら詩作し、ギリシャ神話を題材にした98年の「赤の自伝」が全米批評家協会賞候補となり、2024年の詩集『かみあわないノーマ』で同賞を受賞した。

詩や小説、ノンフィクションなどを混交させた自由な表現形式を取る。モチーフには、古代ギリシャの詩人から葛飾北斎、フランスの女優カトリーヌ・ドヌーヴまで多様な人物を用いる。古代ギリシャ語に精通し、翻訳家としても活躍。ギリシャ悲劇の「アンティゴネ」や詩人サッフォーの作品などを手掛ける。

00年に米国のマッカーサー「天才賞」、01年にカナダのグリフィン詩文学賞、02年には英国のT・S・エリオット賞を受賞した。

授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金1200万スウェーデンクローナ(約1億9000万円)が贈られる。

〔写真説明〕ノーベル文学賞に決まったカナダの詩人、アン・カーソンさん(AFP時事)

2026年10月09日 18時03分


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