政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(59)襲撃事件の公判には、立花氏が被害者として参加し、宮西詩音被告(32)と議論を交わす場面もあった。意見陳述では被告に「友達になろう」と呼び掛けた。
立花氏は、弁護側証人の心理学者や社会福祉士にも直接質問した。「宮西君と私の生い立ちは近いものがある」として、更生支援のため対話したいと提案。証人らは「デメリットの方が大きい」と難色を示し、被告も「(立花氏への)嫌悪感はまったく拭えておらず、対話する気になれない」と突き放した。
被告人質問では、社会から孤立していた自分を変えるために事件を起こしたのではないかと追及した。被告は「どういう論理かさっぱり理解できません」と不快感をあらわにし、「あなたを殺して二度とふざけたことをできないようにしよう、そういう考えです」と言い放った。
意見陳述では被告に宛てた手紙を朗読。かつて立花氏を支持した被告に対し、「せっかく票を投じてくれたのに、期待に応えられずごめんね」「民主主義は人と話すことから始まる。立花とたくさん話をしよう」と呼び掛けた。
裁判員を務めた会社員の30代男性は判決後の記者会見で、立花氏の言動を「政治家のパフォーマンスのようだと感じた」と語った。補充裁判員の60代女性は「被告に寄り添おうという気持ちを言葉にしていたが、本音かどうかはくみ取れなかった」と話した。
2026年10月10日 07時12分
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