
将棋の西山朋佳白玲(31)=清麗、女流名人などと合わせ女流四冠=に福間香奈女流四冠(34)が挑戦する第6期白玲戦7番勝負の第5局が10日、金沢市で指され、後手の西山女流四冠が118手で勝ち、4勝1敗として防衛を決めた。白玲通算5期とし、規定により「棋士」になる権利を獲得した。
終盤の際どい攻防をぎりぎりでしのぎ切った西山女流四冠は終局後、「すぐに答えを出せる状況ではない」と述べ、権利を行使するか判断を保留した。今後、2週間以内に表明する。
棋士(四段以上)と女流棋士は別の制度。棋士になるには、養成機関「奨励会」最上位の三段リーグを勝ち抜く必要があり、女性で前例はない。西山女流四冠は2010年、14歳で奨励会に入会。三段リーグ突破まであと一歩に迫ったが果たせず、21年に25歳で退会した。
女流棋士として24年9月~25年1月に挑んだ棋士編入試験でも、四段棋士5人を相手に2勝3敗と及ばず不合格となった。
日本将棋連盟は25年6月、白玲5期で棋士に編入する新制度を導入した。
記者会見した西山女流四冠は「女流棋界を活性化する動きで、(権利獲得は)身の引き締まる思い」とした上で、「私自身だけの問題ではないと思っている。落ち着いて検討したい」と話し、周囲に相談しながら行使するか決める考えを示した。
〔写真説明〕将棋の白玲戦第5局に勝利し、女性初の棋士となる権利を得た西山朋佳女流四冠(右)=10日午後、金沢市
〔写真説明〕女性初の将棋棋士となる権利を獲得し、記者会見する西山朋佳女流四冠=10日午後、金沢市
2026年10月10日 20時26分