
葉梨康弘国家公安委員長は16日、報道各社のインタビューに応じた。「国民の幸せの基盤となる安心安全を守るため、対応は待ったなしだ」と述べ、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)や相次ぐサイバー攻撃に対応するため、人工知能(AI)などの資機材や捜査態勢の充実に取り組む考えを示した。
―トクリュウ対策をどう進めるか。
治安上の最大課題だ。相手は最新の情報通信技術を使っており、警察も捜査力を高めないといけない。今国会に法案提出した、秘匿性の高い通信アプリに対する「遠隔解析」の制度化に取り組むとともに、暗号資産の監視など関係省庁と連携した多角的な対策を進める。
―不正アクセス、サイバー攻撃対応は。
情報漏えい事案が連日報道され、非常に危機感を持っている。国際連携による捜査や実態解明に加え、注意喚起で被害拡大を防ぐことが大切だ。地方の中小企業も狙われており、各企業に事業継続計画の訓練を働き掛けるなど被害防止に努める。最新のAIが使われており、警察側の資機材が遅れていれば戦えない。日進月歩する技術の導入にも力を入れていく。
―ストーカー事案などの被害防止対策は。
GPS(全地球測位システム)装着やカウンセリングの義務化を検討する有識者会議を立ち上げる。対策は非常に急ぐ話だ。早急に有識者の意見を聞き、具体的な制度設計を進めたい。
〔写真説明〕報道各社のインタビューに答える葉梨康弘国家公安委員長=16日午後、東京都千代田区
2026年10月17日 07時13分