「一検察官として職務遂行」=元特捜検事、改めて無罪主張―大阪地裁



大阪地検特捜部の取り調べで「検察なめんなよ」などと罵倒し、付審判決定で特別公務員暴行陵虐罪に問われた検事、田渕大輔被告(54)の第7回公判が19日、大阪地裁(大森直子裁判長)であった。被告人質問が行われ、田渕被告は当時の取り調べについて「一検察官として職務を遂行しようとした」として、陵虐行為を改めて否定した。

田渕被告は2019年、学校法人を巡る業務上横領事件の捜査で不動産会社元社長=無罪確定=の部下だった男性の取り調べを担当。同年12月8日には机をたたいて「うそだろ」と威圧し、翌9日には「会社の評判をおとしめた大罪人ですよ」と追及した。

弁護人に「大罪人」という言葉の選択をどう思うか問われると、「例えとしては大げさだった。もっと違う言い方があった」として脅迫の意図は否定した。

取り調べの一部に陵虐の疑いがかかっていることについては、「確かに厳しい追及をした場面はあったが、一検察官として一生懸命職務を遂行しようとしたのであり、犯罪、陵虐と判断されることは受け入れられない」と強調した。

男性に対しては「裁判はだいぶ前に(有罪で)確定しているのに、私の裁判の報道で録音録画(された映像)が流され、非常に嫌な思いをしていると思う。本当に申し訳なく思う」と語った。

検察官役の指定弁護士は、机をたたいた行為について質問。他に取り得る方法はなかったのか問われ、田渕被告は「あの時は必要かつやむを得ない方法だと思った」と述べた。

〔写真説明〕大阪地裁

2026年10月19日 18時08分


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