
国の重要無形民俗文化財「西大寺会陽」(裸祭り)の主催団体(岡山市)は20日、まわし姿の男たちが「宝木(しんぎ)」と呼ばれる護符を奪い合う「宝木争奪戦」について来年の中止を決定した。今年の祭りで、参加者2人が体を圧迫されるなどして死亡していた。
日本三大奇祭の一つとされる裸祭りは、毎年2月に岡山市東区の西大寺観音院で開催。室町時代から500年以上の歴史があり、クライマックスの争奪戦には例年約1万人が参加。宝木を取得すると1年間、家内安全や商売繁盛などに恵まれるとされ、激しい争奪戦が繰り広げられる。
今年は亡くなった2人を含む男性3人が心肺停止となった。2007年にも群衆の下敷きになった参加者が死亡する事故が起きている。有識者らでつくる検討委員会が12月をめどに提言をまとめる予定で、主催団体は、現段階では万全の安全対策を講じて開催準備を進められないと判断したという。
〔写真説明〕まわし姿の男たちが護符を奪い合う「西大寺会陽」=2024年2月17日、岡山市東区の西大寺観音院
2026年10月20日 21時50分