
【リヤド時事】プロボクシングのスーパーバンタム級世界主要4団体統一王者、井上尚弥(大橋)が世界ボクシング評議会(WBC)同級2位のアラン・ピカソ(メキシコ)の挑戦を受ける防衛戦は27日、サウジアラビアの首都リヤドで行われる。高い技術と豊富な経験を誇る井上尚の優勢は揺るがない。本人は「どんな展開でもKO決着」と意気込む。
5月の試合ではカルデナス(米国)に8回TKO勝ち。9月のアフマダリエフ(ウズベキスタン)戦はアウトボクシングに徹して判定勝利。では今回は?
「だらだら打ち合わず、めりはりよく戦いたい」という言葉には、スピードと技術で倒して勝つとの自信がのぞく。
ピカソは井上尚より七つ若い25歳。下馬評では劣勢だが、米リング誌によると戦績は32勝(17KO)1分けで負けたことがない。身長は173センチと井上尚(165センチ)より高く、リーチも上回っている。
井上尚は、この試合をクリアすれば来年5月に中谷潤人(M・T)とのビッグマッチが計画されており、取りこぼしは許されない。「ピカソの(得意な)距離はしっかりとある。それをインプットしながら」と油断を戒める。
【時事通信社】
〔写真説明〕挑戦者のアフマダリエフ(右)を攻めるスーパーバンタム級世界主要4団体統一王者の井上尚弥=9月14日、愛知・IGアリーナ
2025年12月25日 09時00分