
36歳の元大関が、新三役の座をうかがう24歳のホープを一蹴した。初日から5連勝と星を伸ばした高安は「理想の相撲。流れが良かった」。思わず自画自賛したくなるほど、力強さとうまさが光る一番となった。
支度部屋では、相手の義ノ富士が「相撲を取らせてもらえなかった」と悔しがった。高安は、立ち合いではじかれることを警戒して差しに来た作戦を見透かしていたかのよう。左を差し勝つと、すかさず右で上手も引き、万全の形で勝負を決めた。
八角理事長(元横綱北勝海)は「元大関というより、今、大関という感じ」と高安の充実ぶりに舌を巻く。
その裏では、悩まされてきた腰痛を再発させないために入念なケアを欠かさない。毎朝、長い時間をかけてストレッチなどを行い、「本場所で一番、力が出る状態にするためにいろいろ取り組んでいる」と高安。経験を重ねた戦い方で臨む。
順調な滑り出しに「いい序盤戦になった」と納得の表情を見せた。春場所は4年前と昨年、優勝決定戦に進むなど相性がいい。ベテランの大暴れを期待せずにはいられない。
【時事通信社】
〔写真説明〕高安(右)は義ノ富士を寄り切りで下し、5連勝=12日、エディオンアリーナ大阪
2026年03月12日 20時19分