
ゆったりと振りかぶる姿が、192センチの長身をひときわ大きく見せる。そこから投じられる角度のある速球は、最後まで球威が落ちなかった。150球で9回を投げ抜いた大阪桐蔭の2年生左腕川本は、「こんなに投げたことはないので疲れた」。はにかんだ顔に、充実感がにじんだ。
最速147キロの直球には高めのボール球でも振ってしまうほどの力があり、膝元の厳しいコースに決まれば手が出ない。粗削りな制球も、打者にとっては厄介だっただろう。「指に掛かって、いい球がいっていた」。奪った三振は14個。六回2死までは安打も許さなかった。
七回1死三塁では「絶対に点を取られない」と出力を上げた。古賀には140キロ台の速球を続けて追い込み、スライダーで空振り三振。続く山岡にも力勝負を挑み、二飛に打ち取った。捕手の藤田は「真っすぐで押して、フライアウトが取れたらベスト。結果的に三振も増えて、いい投球だった」。3安打完封の会心の内容をたたえた。
「応援も多くて興奮した。ずっと目標にしていた甲子園で、こんなに三振が取れるとは思わなかった」と川本。埼玉県の中学出身で、今大会で初めて訪れた憧れの甲子園。初登板は忘れられないものになった。
【時事通信社】
〔写真説明〕熊本工に完封勝利し、喜ぶ大阪桐蔭の川本=24日、甲子園
2026年03月24日 19時26分