東京・渋谷区全体が「運動場」=スポーツ振興に注力



思わず体を動かしたくなる街へ―。スポーツ振興に力を注ぐ東京都渋谷区のスローガンだ。区全体を「15平方キロメートルの運動場」と位置付け、「する」「見る」「支える」「つながる」の視点から、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりを進めている。

渋谷区のスポーツ振興の歴史は長い。1964年東京五輪を控えた62年、機運醸成を目的に区内11地区で「地区体育会」が結成された。各地区の運動会は今も続き、住民の健康増進や交流の場として定着している。

2年前には、「渋谷区体育協会」と部活動の地域移行支援などを担う「渋谷ユナイテッド」が合併し、「区スポーツ協会」が発足。スポーツ団体や行政、小中学校など多様な組織と連携し、施設や人材を有効活用する体制の強化を図っている。

施策は多岐にわたる。性別や年齢、障害の有無を問わない生涯スポーツの推進に加え、運動能力の低下が懸念される子ども向けの教室や学校体育の充実にも力を入れる。表参道や明治神宮周辺をコースとするマラソン大会など、地域の特性を生かした取り組みも多い。2021年東京五輪・パラリンピックを契機に、パラスポーツの普及にも注力している。

指導者やボランティアといった「支える」側の存在を重視している点も、スポーツ文化の醸成に欠かせない。施策を主導する長谷部健区長は「より多くの人に参画してもらい、スポーツ振興の輪をさらに大きくしていきたい」。将来的には、欧州に多い総合型地域スポーツクラブへの発展を見据えている。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京の表参道・渋谷エリアを走るイベントに参加する大勢の女性ランナー=2017年3月

2026年03月31日 05時59分


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