
日本相撲協会は9日、東京都内で臨時理事会を開き、弟子の幕内伯乃富士に暴力を振るった元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方(34)=本名杉野森正山、モンゴル出身=に対し、委員待遇年寄から平年寄への降格と報酬減額(3カ月、10%)を科す懲戒処分を決めた。酒席で後援者の知人女性に不適切な行為をし、今回の問題の発端をつくった伯乃富士には厳重注意をした。
伊勢ケ浜部屋は存続し、相撲協会、所属する伊勢ケ浜一門の指導と監督の下、伊勢ケ浜親方が引き続き師匠を務める。同親方には暴力の常習性がなく、春場所前の2月下旬に自ら協会に申告したことなどが考慮され、師匠による暴力事案では軽い処分となった。春場所は同親方を休場とする措置が取られていた。
相撲協会によると、2月下旬に泥酔状態となった伯乃富士が女性の太ももを触るなどしてトラブルに。伊勢ケ浜親方は、以前にも同様の問題を起こしていた弟子を注意した際、顔面を2度殴打したという。
これまでの例に照らせば、厳しい処分が求められる事案だが、その暴力の程度は悪質ではなく、弟子の落ち度を戒めるという動機があったと判断された。両者とも真摯(しんし)に反省していることなどから、今回の処分内容に至った。
【時事通信社】
〔写真説明〕稽古場を出る伊勢ケ浜親方(右)=2月27日、大阪市
〔写真説明〕朝稽古で弟子に声を掛ける伊勢ケ浜親方(左)=2月27日、大阪市
2026年04月09日 18時03分