
雨脚が強まり、球数も100球に迫った六回2死満塁のピンチ。阪神の茨木はこん身のチェンジアップで代打宮本を空振り三振に仕留め、堂々とベンチに引き揚げた。「いい高さに決まった」。プロ初先発で6回無失点。記念すべき初白星をつかみ、「率直にうれしい。自分のボールは通用すると思った」と自信を深めた。
直球に驚くような球威はないものの、高低と緩急を使ってゼロを並べた。「一人一人と勝負することができた」。緊張感で本来のリズムではなかったそうだが、再三のピンチをしのいで十分に先発の役割を果たした。
新潟・帝京長岡高からドラフト4位で2023年に入団し、2軍で力を蓄えてきた。昨年9月に救援でプロ初登板。今は「全球種自信を持って投げられる」と言い切る。藤川監督は「鍛えたものが出た。期待に応えてくれた」と手放しで褒めた。
21歳は笑みを浮かべながら「やっとスタートラインに立てた。1軍で活躍し続けられる選手になる」。好投手が多い阪神でまた一人、楽しみな存在が現れた。
【時事通信社】
〔写真説明〕好投する阪神先発の茨木=9日、甲子園
〔写真説明〕ヒーローインタビューの後、ポーズを取る阪神の茨木(右)と森下=9日、甲子園
2026年04月09日 21時58分