
広陵高(広島市)は28日、硬式野球部で昨年1月に起きた部員間の暴行事案を調査した第三者委員会から報告書を受け取ったと発表した。第三者委は「複数の上級生が関与する集団的態様での暴力行為や威圧的行為」に加え、中井哲之前監督による不適切発言を認定した。
暴行被害を訴えた元部員は昨年3月に転校。同8月にSNSで問題が表面化し、同校は全国高校野球選手権大会への出場を途中で辞退した。同10月に弁護士3人による第三者委を設置した。
報告書では、上級生による元部員への暴行が「強い恐怖と精神的苦痛を与えるもの」と認定。いじめに該当するとした上で、甲子園出場を目標とする過度な同調圧力が暴行への心理的ハードルを下げたとしている。
また、中井氏が元部員に「高野連(日本高校野球連盟)への報告がチームの不利益につながる」という趣旨の発言を行ったと指摘。中井氏の現場指導や野球部運営への関与を排除し、指導体制を刷新するよう求めた。
学校側は「広陵高校硬式野球部で鍛えたことを誇りに思えるような指導環境整備に努めていく」とコメントした。
【時事通信社】
〔写真説明〕広陵高のユニホーム(資料写真)
2026年05月28日 18時36分