
5月29日。日本代表はW杯へ向け、JFA夢フィールド(千葉市)での最後の練習を終えた。身支度を整えて出口に現れた森保監督は、迎えの車とは反対方向へ歩きだした。
向かった先には、2人のグラウンドキーパーがいた。5月とは思えない暑さの中、傷んだ芝を黙々と整備していた。
「W杯へいい準備を1週間させてもらいました。ありがとうございました」。監督から声を掛けられたのは、芝を管理する千葉悠高(41)さんだ。「いい結果になるよう楽しみにしています」と返した。
千葉さんには忘れられない思い出がある。夢フィールドの運用が始まったばかりの2020年。森保監督がふらりと事務所を訪れた。「日本代表監督の森保です。これからお世話になります」。千葉さんは「まさか1人でみえるとは。驚いた」。6年たった今も目を丸くする。
「いつも、いいグラウンドをつくってくれて、ありがとうございます」。以来、毎回の活動後に、監督がお礼を欠かしたことはないという。
「サッカーファミリー」という言葉を使う監督にとって、関わる人全てが仲間なのだ。「会えば、いつも声を掛けてくださる」と千葉さん。同じ「ピッチ」で過ごした仲間の活躍を、日本から祈っている。(ナッシュビル時事)。
【時事通信社】
〔写真説明〕W杯に向けて練習する選手を見詰める日本代表の森保監督=5月25日、千葉市内
2026年06月24日 14時32分