負ければ終わりの一発勝負。「史上最強」と言われる日本は、いきなり王国ブラジルとぶつかる。世界屈指を誇る日本の組織力が、個々の能力で圧倒するブラジルを封じ込めるかが最大の見どころだ。
昨年10月の国際親善試合では、2点差をひっくり返す逆転劇で初勝利を挙げた。ただ、今回はトップクラスのマガリャンイス、マルキーニョスの両DFらがおり、別チームと考えた方がいい。
「いい守備からいい攻撃に」。森保ジャパンが8年近くをかけて落とし込んだコンセプトの真骨頂が大きく問われる。相手を攻撃で乗らせると厄介だ。鎌田が「0―0で、できるだけ失点しないように」と話したように、最低でも最少失点で後半へ折り返したい。
攻撃の軸となるビニシウスを、右サイドの冨安らが中心となってまず止めること。全盛期を過ぎたネイマールですら、1人で局面を壊せる。日本の誇る連動した守備で素早く囲い込み、1対1の局面を減らせれば、ペースは傾いてくるだろう。
押し込まれれば、必然的にスペースは空いてくる。日本は密集で奪い、勢いよく分散していく持ち前のカウンターで対抗するのが効果的だ。俊足の前田を生かし、4バックの背後を突くのも面白い。さすがのブラジルでも、自陣方向へ走らされるのは嫌がるはずだ。
「ブラジル」と聞いて、日本がひるんでいたのはもう過去の話。ほとんどの選手は、所属チームで各国のトップ選手と競い合っている。前田は「日本の組織の力があれば勝てるかな」と平然と言った。相手も連係面にほころびがある。世界を再び驚かせる可能性は、十分にある。
【時事通信社】
2026年06月29日 08時07分
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