
まさに熟練の投球術と言うべき好投で、低迷するチームに後半戦最初の勝利をもたらした。楽天の41歳、岸は7回を1失点にまとめ、「いい結果に安心している」。チームの連敗を6で止めたベテラン右腕の表情は充実していた。
直球の球速は140キロ前後。それでも、相手打者が差し込まれる切れ味があった。コーナーを突く制球も見事。四回は2死から味方の失策で走者を出したが、好調の来田を内角直球で詰まらせて凡打に。先頭に二塁打を浴びた七回も冷静で、犠飛の1点にとどめた。
プロ20年目。年齢を重ねても、落差の大きいカーブやチェンジアップを駆使して打者を惑わす投球は一級品。7月20日の前回登板は6回5失点と精彩を欠いたが、調整期間を有効に使って感覚を取り戻した。
これで通算173勝となり、巨人で活躍した桑田真澄さんと並んだ。「小さい頃、父親から『桑田さんを見て勉強しろ』と言われていた。父が一番喜んでいると思う」と笑った。チームはまだ借金21と苦しいが、「応援している方がいる限り、チーム一丸となって応えたい」。ここからも投手陣を支える覚悟だ。
【時事通信社】
〔写真説明〕力投する楽天先発の岸=6日、京セラドーム
2026年08月06日 22時18分