
ライフル射撃女子で急成長を遂げる新星が、愛知・名古屋アジア大会へ挑む。社会人1年目の23歳、野畑美咲(トランスコスモス)は今年、ワールドカップ(W杯)のエアライフルで2位に2度入り、9月1日時点の同種目の世界ランキングは4位。自身初めてのアジア大会へ、「個人と団体で金メダルを獲得する」と意気込む。
地元大分県の由布高に入学後、父が顧問を務めていた射撃部で競技を始めた。めきめきと力を付け、明大3年時の2024年にパリ五輪出場。しかし、緊張に押しつぶされ、個人、混合ともに予選で敗退。「めっちゃ悔しかった。次はメダルを獲得したいと思った」
学生時代は練習が週3回程度だったが、今はナショナルトレーニングセンターに通い詰め、1日に400発打つなど練習漬けの日々を送る。2年後のロサンゼルス五輪を見据えて筋力トレーニングも始め、主に下半身を強化している。
鍛錬の成果を示したのは5月にドイツで行われたW杯。優勝者と0.3点差の2位と大健闘し、初めて表彰台に立った。「決勝は少し眠気があった。初めての感覚」と新境地を開き、精神面の成長を実感。7月のW杯もメダルを獲得し、日本協会の佐橋朋木選手強化委員長は「いい流れできている。国際連盟がインタビューで通訳を用意するようになり、見られ方も変わってきた」と頼もしそうに話す。
ロス五輪出場が懸かる11月の世界選手権(ドーハ)に照準を合わせており、アジア大会は今の力を試す場とも捉えている。「試合でしか味わえない緊張感がある。すごくいい経験になる」と野畑。20日からの試合を待ち望んでいる。
【時事通信社】
〔写真説明〕愛知・名古屋アジア大会に向け抱負を語るライフル射撃女子の野畑美咲=5日、東京都北区
2026年09月18日 07時03分