かなえた二つの夢=出産経た瀬野有希、なでしこデビュー―愛知・名古屋アジア大会



母として、サッカー選手として。二つの夢をかなえた。愛知・名古屋アジア大会で、サッカー女子のDF瀬野有希(29)=ちふれ埼玉=が日本代表(なでしこジャパン)デビュー。14日の1次リーグE組初戦のタイ戦で大勝に貢献し、「緊張はあったし、普段と環境も相手も違う中で難しいところはあったが、しっかり勝ち切れてよかった」と言葉に実感を込めた。

妊娠が分かった段階から、復帰後の代表入りが目標だった。昨年3月下旬、長男の唯和ちゃんが産まれる間近までクラブのジムへ通った。産後は「筋力、体力がゼロに近いくらい落ちていたところからスタート」。自身も周囲も手探りの状態で、「自分のペースでいい」と声を掛けられながら状態を戻し、出産から5カ月ほどで実戦復帰した。

日本サッカー協会によると、出産を経て代表でプレーしたのは宮本ともみさん(現INAC神戸監督)以来、2人目。瀬野は「今後、同じような境遇の選手が出てきたときに、目指せる道を示したかった。サッカーに限らず、全ての女性アスリートの希望になると思って取り組んできた」。

大会中は自身の両親に唯和ちゃんを預けるが、試合の日は埼玉県から会場まで応援に来てくれる。日本サッカー協会などのサポートで、ホテルで面会も可能。WEリーグでは唯和ちゃんと一緒に入場し、「今は抱っこなので、手をつないで入場できるまでは頑張り続けたい」。母の顔をのぞかせ、力強く語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕サッカー女子1次リーグ、タイ戦の前半、プレーする瀬野=14日、静岡・エコパスタジアム 〔写真説明〕サッカー女子1次リーグ、タイ戦の後半、ゴールを決めた榊原(手前左)を祝福する瀬野(同右)=14日、静岡・エコパスタジアム

2026年09月18日 14時31分


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