
ラグビーの2027年ワールドカップ(W杯)オーストラリア大会開幕まで、10月1日であと1年となった。3連覇が懸かる王者南アフリカや、4度目の頂点を狙うニュージーランドなど史上最多の24チームが出場。パースでの豪州―香港で開幕し、11月13日にシドニーで行われる決勝戦まで、52試合の熱戦が繰り広げられる。
日本は1次リーグで、優勝候補の強豪フランスの他、サモア、米国と同じE組。19年日本大会以来、2度目の8強入りを目指すチームは今年に入ってイタリア、フィジーといった格上を撃破し、着実に力を付けている。
24年から指揮を執るエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが合同インタビューに応じ、ここまでの手応えや大会本番への思いを語った。
◇「ゼロから積み上げてきた」
―現在のチームの完成度は。
非常に若いチームを、ゼロからスタートして積み上げてきた。3年目になって上位チームに勝てるようになり、成績が安定してきた。残り12カ月はあっという間に過ぎる。選手たちを見ていても、目指しているものが現実味を帯びてきて、より集中しているように感じる。
―W杯での目標は。
大会を象徴するような、最も印象に残るチームを目指す。全てのラグビーファンに情熱が伝わり、日本全体にいい影響を与えるようなチーム。それを成し遂げるには、いかなる逆境でも強固に戦い続け、「超速ラグビー」を体現するチームをつくることが目標だ。
―最初に日本代表を指揮した15年W杯から変わったことは。
世界各国で言えることで、プロ選手が多くなった。プロ化すると選手の取り組みが変わる。大好きでやっていたものが、収入を得るためのものになると熱量や愛情が失われる。プロ選手でも夢中で、がむしゃらに取り組めるよう促すという点で、コーチングも違う。
―世界のラグビーの現在の傾向や潮流は。
一番大きいのはボール周辺のコンテストの激化。密集戦で容赦ない、徹底的なファイトが行われていて、空中戦のスキルも必要。南アフリカが力強い防御、キックからの展開、ゲームが崩れた時の素早さで、世界を圧倒している。
―選手選考でSOの起用法や序列は。
李承信、伊藤という世界レベルの10番が2人いるのは幸運なこと。世界を見ても10番が1人なのはスコットランドだけで、他の国はいろいろと代えている。理想的には3人欲しい。
―精神的支柱となるベテランは招集するか。
リーチのコンディションが良ければメンバー入りし、その役割を担うと思う。彼はチームに大きな価値をもたらしてくれる選手。彼のような貴重な存在は必要。
【時事通信社】
〔写真説明〕フィジー戦前に練習を見詰める日本代表のエディー・ジョーンズHC=9月19日、東京・秩父宮ラグビー場
〔写真説明〕フィジー戦後、選手に声をかける日本代表のエディー・ジョーンズHC(左)=9月19日、東京・秩父宮ラグビー場
2026年10月01日 12時40分