州知事転身か、大統領再挑戦か=ハリス氏の去就に関心―米



【ワシントン時事】11月の米大統領選で敗北した民主党のハリス副大統領(60)の去就が注目されている。同氏周辺から2028年大統領選への再挑戦を促す声が上がる一方、26年の西部カリフォルニア州知事選への出馬を模索すべきだと唱える向きもある。

ハリス氏は敗戦後、表舞台にほとんど姿を見せておらず、25年1月には副大統領の任期を終える。米メディアによると、ハリス氏は周囲に「闘いをやめない」と語り、政界に残る意向を示している。

黒人、アジア系で初の女性大統領候補となったハリス氏は、わずか3カ月余りの選挙戦で知名度を大いに高めた。得票総数では約7500万票を獲得し、トランプ次期大統領に約230万票差に迫った。

ただ、ほぼ自動的にバイデン大統領の後継候補に納まった今回と異なり、28年大統領選の民主党予備選は有力政治家の乱戦となりそうだ。ウィットマー・ミシガン州知事、シャピロ・ペンシルベニア州知事、ブティジェッジ運輸長官ら潜在的なライバルは多い。

こうした中、新たなキャリアパスとして浮上したのがカリフォルニア州知事だ。現職ニューサム氏は任期制限のため出馬できず、衆目の一致する後継者は不在。カリフォルニア州に生まれ、州司法長官や州選出の上院議員を歴任したハリス氏が知事を目指すのは自然な流れと言える。

カリフォルニア大が10月、同州の住民約4000人を対象に実施した世論調査によると、26年知事選で「ハリス氏への支持を検討する」と答えた人は33%。他の想定候補の支持は10%台以下にとどまっている。ハリス氏は家族とも相談し、今後の身の振り方を決めるとみられる。

【時事通信社】 〔写真説明〕11月6日、米ワシントンで演説し、大統領選の敗北を認めるハリス副大統領(AFP時事)

2024年12月29日 07時06分


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