【ワシントン時事】米イラン両政府は19日、ローマで行ったイランの核開発制限に関する2回目の高官協議で、23日に実務者会合、26日に3回目の高官協議をそれぞれ開くことで一致した。双方とも19日の協議を肯定的に評価しており、技術的問題へ議論を進める方針だ。ただ、ウラン濃縮度の上限の設定をはじめとする具体的措置を巡り、対立があらわになる可能性もある。
19日の協議は、米国のウィトコフ中東担当特使、イランのアラグチ外相が出席し、4時間を超えた。米政府当局者によると、12日の第1回協議と同じくオマーンを仲介役とする「間接協議」を行っただけでなく、米国とイランの代表団が直接対話を実施した。同当局者は「非常に良い進展を遂げた」と説明した。アラグチ氏も「比較的前向きな雰囲気で、合意の原則や目標で前進した」と表明した。
【時事通信社】
〔写真説明〕19日、米イラン高官協議が行われたローマのオマーン大使館前で警戒に当たる警察官(手前)(ロイター時事)
2025年04月20日 09時55分