「数日中」に仲介断念も=ウクライナ、ロシアに決断迫る―米長官



【パリ時事】ルビオ米国務長官は18日、ロシアとウクライナの和平実現の兆しがなければ、トランプ米大統領が数日以内に交渉の仲介を断念する可能性があると示唆した。部分停戦合意後も戦闘は続いており、ロシア、ウクライナ双方に早期の決断を迫った形だ。

ルビオ氏は17日、フランス・パリでマクロン大統領や英独高官、ウクライナのイェルマーク大統領府長官らと会談し、「恒久かつ永続的な和平の枠組み」を提示。ロシアのラブロフ外相にも電話会談で説明した。米提案の具体的内容は明らかにされていない。

ルビオ氏は18日、帰国に先立ちパリ郊外の空港で記者団に、ウクライナでの戦争終結が実現可能かどうかを「数日中に見極める必要がある」と指摘。不可能という結論になれば、トランプ氏が交渉仲介は「もう終わりだ」と判断することも考えられると述べた。「われわれは他の優先事項を抱えている」とも強調した。

一方、ウクライナからの報道によると、同国政府は18日、鉱物資源の権益を巡る米政府との協議を26日までに決着させる方針を表明した。トランプ政権は、米国によるこれまでの軍事支援の見返りとして、ウクライナの天然資源の共同開発を要求している。

【時事通信社】 〔写真説明〕17日、パリで会談に先立ちフランスのマクロン大統領(左から2人目)と握手を交わすルビオ米国務長官(左から4人目)(AFP時事)

2025年04月18日 22時42分


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