【ワシントン時事】トランプ米大統領は20日、新たなミサイル防衛構想「ゴールデンドーム」の設計着手を発表した。総額約1750億ドル(約25兆円)を投じ、3年以内の完成を目指す。中国やロシアなどの核ミサイルの脅威から米本土を防衛するのが狙い。
ゴールデンドーム構想は、1983年にレーガン大統領(当時)が打ち出した戦略防衛構想(SDI)を踏襲している。軍事衛星などを使って大陸間弾道ミサイル(ICBM)を宇宙で迎撃する計画で、人気SF映画にちなんで「スター・ウォーズ計画」とも呼ばれたが、技術的困難に直面して頓挫した。
トランプ氏は「レーガン氏が約40年前に始めた任務を真に完了させ、米本土に対するミサイルの脅威を永久になくす」と強調。「ミサイルが世界の反対側や宇宙から発射されても、迎撃できるようになる」と主張した。また、カナダが参加に興味を示しており、話し合うとも明らかにした。
【時事通信社】
〔写真説明〕20日、ホワイトハウスで、新たなミサイル防衛構想「ゴールデンドーム」について発表するトランプ米大統領(EPA時事)
2025年05月21日 18時07分