戦没者368柱、新たに納骨=千鳥ケ淵墓苑で拝礼式―遺族ら参列・戦後80年



第2次世界大戦で海外などで亡くなり、身元が分からない戦没者を慰霊する厚生労働省主催の拝礼式が26日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で営まれた。遺族ら約400人が参列した。

硫黄島(東京都小笠原村)やソロモン諸島、ロシアなどで収容された遺骨368柱が新たに納骨された。墓苑に納められた遺骨は、戦後のシベリア抑留による死者も含む計37万1008柱となった。

今年で戦後80年となるが、海外戦没者約240万人のうち約112万人の遺骨は収容できていない。厚労省は収集事業の加速化を図っている。

式典には秋篠宮ご夫妻や石破茂首相も参列。福岡資麿厚労相は「戦後80年を迎える年で、先の大戦の教訓を継承していかねばならない。惨禍を繰り返さぬよう記憶を語り継いでいく」と式辞を述べた。秋篠宮ご夫妻が拝礼され、遺族が献花するなどした。

墓苑は1959年に建設された。復員者や収集事業によって持ち帰られ、身元不明だったり、遺族が見つからなかったりした遺骨が納められている。

【時事通信社】 〔写真説明〕千鳥ケ淵戦没者墓苑で営まれた拝礼式に参列された秋篠宮ご夫妻=26日午後、東京都千代田区 〔写真説明〕千鳥ケ淵戦没者墓苑で営まれた拝礼式で、献花する遺族代表ら=26日午後、東京都千代田区 〔写真説明〕千鳥ケ淵戦没者墓苑で営まれた拝礼式に参列した石破茂首相=26日午後、東京都千代田区 〔写真説明〕千鳥ケ淵戦没者墓苑で営まれた拝礼式で、遺骨を納める福岡資麿厚生労働相(右)=26日午後、東京都千代田区

2025年05月26日 20時30分


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